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 寄せ書き 
小松左京「星新一さんについて」
作家
 星新一さんと初めてお会いしたときのことはよく覚えていないが、とにかく背が高くてハンサムなので驚いたことは印象に残っている。

 お会いする前に「おーいでてこーい」に感心して、勝手にラジオドラマにしてしまったことがある。ラジオ大阪の「いとし・こいしの新聞展望」という時事漫才の台本を書いていたのだが、時々ラジオドラマの構成なども手伝っていたのだ。

 しかしラジオ大阪にはエコールームがなかったので、廊下で繋がっていたサンケイビルの洋式トイレをエコールーム代わりに使って録音した。和式トイレよりも洋式の方がよく響くのだ。以後、われわれはそこを「ベンスタ」と呼んで愛用したが、このドラマが放送されたのかどうかは、覚えていない。

 星さんの天才的諧謔、ユーモアのセンスに触れてからは、星さんに会うために東京の仕事を作って大阪から夜行列車に乗って東京まで行き、電話がダイヤル即時通話になってからは、「愛の深夜便」と称して夜中に電話をしては、お互いに相手の原稿の手を止めさせていた。あいにくと活字にはできない冗談が多かったのだが、いつも思いもつかない発想で死ぬほど笑わせられていた。

 私の両親は関東の人間だったので、いつも東京で会っているときには、私は全く関西弁のイントネーション無く話していたのだが、大阪で会ったときに私が関西弁でしゃべっているのを見て星さんが言ったことが傑作だった。

「いままで小松さんは地球人だと思っていたけれど、大阪に来たら小松さんが宇宙人になっちゃった」。


2008年8月

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