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「星新一×真鍋博=本、ふたりの仕事」展 リポート

星マリナ



愛媛出身のイラストレーター・真鍋博さんのコレクション展が、2018年夏、松山市の愛媛県美術館にて開催されました。 星作品のために描いたイラストの原画を中心としたものです。 今回は、その展示の様子と、8月1日に真鍋博氏長男の真鍋真さんと私が登壇したトークイベント「こどもと恐竜は語る、ふたりの父とその仕事」のリポートを写真付きでお届けします。






ふたりの仕事の入り口

コレクション展会場内、星×真鍋コーナーの入り口に展示された「おーい でてこーい」の挿絵原画と掲載誌(「宝石」1958年10月号)。 これが、なが〜くつづく「ふたりの仕事」のはじまりとなりました。






年代順の展示

60年代から90年代まで順番に、原画と書籍(および掲載誌)が展示されています。 近づくと、ひとつひとつが精密なミクロ美術品とわかる。 何度も書籍で見た挿絵でも、原画の迫力はやはり圧倒的。 今もエネルギーを放出しているよう!






かわいい♥バースデーケーキのような本たち

新潮社刊《星新一の作品集》(1974〜1975年)は、全18巻の愛蔵版(函入りハードカバー)普及版(ソフトカバー)ともに、すべて真鍋さんのイラスト。 私の1番のお気に入りは、普及版『おせっかいな神々/妖精配給会社』カバーの人魚のイラストであります。






新潮文庫『これからの出来事』原画

ここまで近づいても見えない。虫眼鏡をもってくればよかった。細部まで手を抜かない真鍋さんのイラストのなかでも、『これからの出来事』は、まるで記録に挑戦したかのように特別に細かいのでした。しばし釘付け。(*.*)






トークイベント

暑いなか、約90名の方にお集まりいただいたトークイベント。 私の朗読のあとは、恐竜博士の真鍋真さんによる「午後の恐竜」の解説です。 なにげない表現にも、当時最先端の古生物学の知識が織りこまれている。 地球生命の歴史のなかでは、恐竜の時代も午後のほんのいっとき……。 映っているのは、真鍋博さん画のハヤカワ・SF・シリーズ『午後の恐竜』(1968年)の書影です。






スライドショー「星家のアルバム」の1枚

真鍋博さんが発起人のひとりだった1983年「星新一さんのショートショート1001篇をねぎらう会」にて、談笑する星新一と真鍋さん。 これにて作家引退と決めていた星新一(57歳)は解放感にあふれ、とてもすがすがしい表情。 (実際には、このあとも少し仕事をしましたが)
当時大学生だった私は、真鍋さんにお礼を申し上げるなどということには思いいたりませんでしたが、今回原画を拝見し、ひとつひとつのイラストにどれほどおおくの時間を費やしていただいたかをはじめて理解した次第です。 長いこと併走していただき、ありがとうございました。 この日からすでに35年。 真鍋さんがお亡くなりになってからも18年もたってしまいましたが……。






日経「星新一賞」へのお誘い

最後に、第3回で審査員をつとめられた真さんより星新一賞に関するアドバイスなど。 私は「応募作品は、長くなくていいんです」を伝えるために、星作品の文字数を紹介。 代表作「ボッコちゃん」は、2000字ですのよ。




   

落款会

【左】星新一本人が使っていた落款を、心をこめて押しております!
【右】長年、星新一を応援してくださっている「松山エヌ氏の会」の山下英則さんと。






記念撮影

前列右が、真鍋真さん。 後列右から、愛媛県美術館の石﨑三佳子さん、館長の水口洋さん、元愛媛県立図書館の吉見八重さん、美術館の田代亜矢子さん。 そして、残念ながらここには写っていない学芸員の喜安嶺さんほかのみなさまにお世話になりました。 ありがとうございました。



2018年9月6日(ホシヅルの日)



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