星新一公式サイト-Editor's Pick-

Editor's Pick

発売から時間がたっているものをあらためて紹介するページです。

	きまぐれ遊歩道新潮社電子書籍 2011年8月19発売新潮オンデマンドブックス 2001年4月発売

小説の発表は大はばにへったものの、「問題点をさがすこつのようなものが身についてしまっている」作家の、晩年のエッセイ集です。単行本の刊行は、1990年でした。＜星新一の視点例＞第一次大戦で、参戦国が失った国富のパーセント。英46、仏56、伊42、露45、独45。米国は10を少し下回る。（人びと、雑学的な）お客さまを神様と思うのは芸能人だが、企業はお客は初心者と思うべきだ。（金銭問題、たまには）マスコミというものは、ものごとをパターンで処理したがる。（世の中、あれこれ）日本の学校では、宗教教育をやらないが、せめて知識として、旧約聖書のあらましぐらい、知らせてもいいのではないか。（世の中、あれこれ）巻末近くに収録された「隣席の少年」は、短編小説のような、心に残るエッセイです。上野からいわきまでの2時間半。グリーン車でとなりあわせた話好きの小学5年生は、その後、星作品を読んだかな……。 2017年10月